気温が高くなる夏場は、ご飯やイモ類などの温かい食べ物よりも、のど越しよく食べられるそうめんや冷やしうどんなどの麺類、ゼリー類など冷たいものが好まれます。しかし、冷えたものばかり好んだり、1度にたくさんの水分を摂取してしまうと、おなかを壊す原因にもなります。
ご飯やイモ類の煮物、粉ふきいもなどはモゴモゴとした食感のため、避けられやすくなり、糖質によるエネルギー不足になりやすい季節です。食べやすい麺類もいいですが、料理法や食べ方を少し工夫すれば、イモ類もおいしく食べられます。
今回は市販のカレールウを用い、食欲が出るカレー風味の煮物「豚肉とジャガイモのカレー煮」を紹介します。
ジャガイモは糖質、カリウムが多く含まれているだけでなく、でんぷんに守られているため、加熱によるビタミンCの損失がその他の野菜に比べて少ないのが特徴。ジャガイモの可食部100g中のビタミンC含有量は35mg、加熱によるビタミンCの残存率は60~70%といわれています。ビタミンCは水に溶け流れていくため、ゆで汁を捨てると残存率は少なくなるので、煮汁を少なくすると、ミネラル、ビタミンCの損失を減らすことができます。
また、豚肉はタンパク質のほか、糖質をエネルギーに変えるときに必要なビタミンB1を多く含んでおり、豚肉(ロース)には100g中0.67mgが含まれています。糖質に豚肉を加えることでタンパク質、ビタミンB1を同時に摂取することができ、主菜にも、副菜にもなる1品です。
カレールウは味付けされているので、簡単にカレー風味がつけられる手軽な調味料です。カレー味の焼き飯など、さまざまな食材に使えますが、脂質も多いので、使い過ぎ、食べ過ぎには注意しましょう。