アスレシピ内のコラムで「高校野球部の人気メニュー(参照:「ゴーヤー、タコライス…興南は沖縄料理でスタミナアップ」)と紹介されてもいた夏の定番メニュー「タコライス」を、食物アレルギー対応レシピ「シソたっぷり和風タコライス」として紹介します。

 猛暑の中で、連日練習量が多いと疲れがたまり、食欲が落ちやすくなります。そんな時には、ご飯もタンパク質も野菜も一緒になり、さっぱりとサラダ感覚で食べられる料理も好まれます。

シソたっぷり和風タコライス
シソたっぷり和風タコライス

チーズの代わりにマヨネーズ風

 タコライスの定番のトッピングの1つにチーズがありますが、乳アレルギーがあると使えませんよね。今回は、チーズの代わりに卵を使用していないマヨネーズ(風調味料)を使用しています。卵が入っていなくても、卵が入っているマヨネーズと似た食感が楽しめます。

 本場沖縄のタコライスには、チリソースなどのスパイスを使用しています。今回のレシピでは使用していませんが、唐辛子やクミンなどが含まれたチリパウダーやコショウなどが使える場合は、お好みで混ぜてください。スパイスは召し上がる方の年齢、アレルギーやご自身の体質をよく考えた上で、ご使用ください。

トマトのリコピンもアレルギー対策

 また、今回ふんだんに使用しているトマトには、抗酸化力が極めて高いリコピンという色素が含まれています。このリコピンは、抗酸化力だけでなく、アレルギー対策にも力を発揮してくれるようです。現在、花粉症や喘息などのアレルギー症状の軽減に効果があると研究されています。ただ、アレルギーに良いからと食べ過ぎには注意しましょう。

 一方で、定番メニューに入っているレタスに加えて、シソを使用しています。香りが食欲増進させることで有名ですが、さわやかな香りは防腐や殺菌作用があり、腐敗しやすい夏には重宝します。さらに、イメージは薄いようですが、シソにはβカロテン、ビタミンB群、カルシウム、鉄とビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、免疫力アップの黒子のような存在の野菜です。

 ご飯に関しては、白米にミネラル豊富なあわ、きび、キヌアという雑穀を加えています。以前のコラム「まずは腸のお掃除、雑穀でミネラル、馬肉でスタミナチャージ」でも紹介しましたが、雑穀はミネラルと食物繊維の宝庫です。夏は、大量の発汗、筋肉疲労や大人の女性に多い運動不足による血行不良で足がつりやすくなり、この予防の1つにはミネラル補給があげられます。

 今回、あわ、きび、キヌアをそれぞれ3g(1人分小さじ1弱)ずつ加えることで、白米だけよりも下記のようにミネラルと食物繊維の摂取強化に繋がります。

鉄     = 0.4mg(0.1mg)
カルシウム = 3.4mg(0mg)
マグネシウム=17.9mg(2mg)
亜鉛    = 0.5mg(0.1mg)
食物繊維  = 0.5mg(0mg)
※( )内は白米のみ

 夏休みもあとわずか。子どもたちの夏の人気メニューでもあるタコライスにミネラルアップの雑穀やシソを加えて乗り切りましょう。