男子プロバスケットボールBリーグ所属選手の最年長、レバンガ北海道のシューター折茂武彦。47歳の今も現役で、2016年には日本人選手初の通算9000得点、昨年は3ポイントシュート通算1000本成功という偉業を成し遂げた。さらに選手とチームの社長業を兼任する唯一無二のスーパーアスリートだ。
190センチ、77キロのスレンダーな体型で、若い頃から名シューターとして活躍してきたが、意外にもコンディション管理には長く無頓着だったという。食事に関しても「好きなものを食べられるだけ食べていました」と笑いながら振り返る。
折茂 とにかく炭水化物が好きで、中学、高校と本当にたくさんご飯を食べていました。それこそ親に「勘弁してくれ」と怒られたくらい。でも、それが今も現役でいられることにつながっていると思うんです。
それが、40歳を過ぎてから体調の変化が出やすくなった。
折茂 食べ過ぎると体重が増えたり、油ものをとりすぎるとお腹を壊したり…。体重が増えるとケガにもつながるので、そこから食事に気を付けるようになりました。
単身赴任中ということもあって、現在は自炊もよくする。栄養バランスのいい献立を心掛け、揚げ物を控えるようになった。
折茂 自炊をするようになったのは北海道に来てから。パスタが多いですが、その他は肉と野菜をチャンポンしたような“男料理”が多いです。
そんな自身の経験を振り返り、折茂が育ち盛りのアスリートにメッセージを送った。
折茂 食べない選手は絶対ダメ。食べることが、まずは練習の1つだということを理解して、栄養バランスがしっかりとれた食事で強い体を作りましょう。どんな有名ですごい選手でも、体調を崩したら意味がありません。体を壊さないためにも、しっかり栄養バランスがとれた食事を心掛けて欲しいと思います。
【青木美帆】