バレーボールのドイツ・ブンデスリーガのユナイテッド・バレーズ・ラインマインでプレーする全日本男子のオポジット(セッター対角で、攻撃専門のポジション)、大竹壱青(いっせい、22=中大)に、食事について話を聞きました。【聞き手・中西美雁】
-ドイツでの食事は
大竹 自分のチームは、特にレストランと提携していないので、自炊する機会も多いです。やはりアスリートですから、食事のバランスを考えています。
-大学は寮でしたが、お父様(バルセロナ五輪代表の大竹秀之さん)が元五輪選手ということで、家庭でもこだわりがあったのでは?
大竹 母親が作ってくれた料理を食べていました。毎日、夕食は肉を出してほしいとリクエストしましたが、あとはおまかせでしたね。
-お母様は栄養士だった
大竹 もともと栄養士で、アスリートフードマイスターの資格もとっています。姉(元女子日本代表の大竹里歩さん)と自分のためですから、母がその資格を取ってくれてとてもうれしいし、何かあったらすぐ相談するようにしています。
-知人がドイツに来るときにタコ糸を持ってくるよう御願いしたとか?
大竹 はい、チャーシューを自作してみようと思ったんです。結構うまくできましたよ。
-タコ糸をリクエストするアスリートって、なかなかいないですよ(笑)。他にはどんな料理を
大竹 パスタとか丼とか色々作っています。こちらで日本の方から炊飯器を借りていますし、スーパーで買い物もしています。
-好きな食べ物は
大竹 好き嫌いはないです。強いていうと、梅干しは好きじゃない。それ以外は何でも食べられます。梅干しだけは、なんか苦手です。
-「おふくろの味」は
大竹 カレーですね。母が作るカレーが好きです。
-苦手な食べ物を克服したことは
大竹 特別、苦手なものがなかったので大丈夫でした。梅干しが食べられなくても、そんなに問題じゃないですしね(笑)。
-帰国後「これを食べたい」というのは
大竹 ドイツでも、自分が住んでいるフランクフルトには日本人が握るお寿司屋さんがあるので、あまりそういう気持ちにならないですね。ラーメン屋さんもあるんです。これも日本人の方がやっています。だから今特別これが恋しい! ということにはならないですね。母のカレーくらいかな。
-食に関して、ジュニア選手にメッセージをお願いします
大竹 食べることはすごく大事。食べない選手は体も弱くなる。運動していても、食べないとケガが多くなります。自分は、練習前に炭水化物をとりますし、タンパク質はウエートトレの後にしっかりとります。肉を食べるのは焼くだけでもいいんです。難しく考えなければいいんですよ。どういう時に、どういうものを摂るかを教えてもらうこともあると思います。そういう知識を他人事ではなく、自分の体のためにと思って食べていけばいい。そうしたら自分くらい(202センチ)…とまではいかなくても、大きく健康な体になります!