今月末に、サッカーはルヴァン杯決勝(27日、湘南ベルマーレ対横浜F・マリノス)が行われ、バレーボールではトップリーグ男子が開幕します。プロ選手は長いシーズンを戦う時に、開幕戦を意識し、最後は優勝、もしくはリーグ残留のためにもう一度、気持ちを引き締めます。

何十年もプロ生活を続けながら、1度も優勝できずに引退する選手もいます。「シルバーコレクター」と言われ続けて、昨年初優勝した川崎フロンターレのようなチームもありますし、連覇を続けて「常勝」と呼ばれるチームもあるなど、選手やチームの歴史はさまざまです。

食事に関して言い訳しない

今回、ルヴァン杯決勝で戦うチームの中に、私がサポートする選手がいます。サポート選手の中でも、特に食に対する意識が高く、「他人と一緒だったからできなかった」といったような、理想的な食事ができなかったことを環境のせいにしたり、言い訳したりしない選手です。

「栄養は人を育てる」と言いますが、食に対する知識が増えるのはもちろん、どうしたら自分に必要な食事ができるのかといったことを上手に考えられるようになります。例えば、他人が指定した店で一緒に食事をする時も、その前後に補食を加えるなどして、ケアするのもうまいのです。

この姿勢は、プレーにも生きているように思います。相手の動きを予測し、いざ動いたら、またその数歩先を見る目…そういったプレーができるから、食でもそのような行動ができるのかもしれませんが、食とプレーは通じるものがあります。

レシピを見ながら「これを食べれば、こんな栄養素がとれる!」と受け止めるだけでなく、広い視点で「食べる」ということを考えてもいいのかもしれません。

寒い時期の補食におすすめ「鶏そばスープ」
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管理栄養士・川端理香