味噌は日本の代表的な食品のひとつですが、料理に使う頻度は減少傾向にあることや、調理や保存に関する不満の声がマイボイスコムの調査で明らかになりました。
同調査は、10代から70代の男女10515人を対象に実施されました。
味噌を「好き」と回答したのは45.3%で、「どちらかといえば好き」(38.6%)とあわせて8割強の人が好きだと答えています。男性10~30代では「好き」の比率がほかの層よりも低くなっています。
味噌を使う料理では、やはり「味噌汁」が96.4%とトップで、「鍋物」「炒め物」「煮物、煮込み料理」が各3割。東北では「おにぎり」、中部では「揚げ物」「ゆでたもの・蒸したものにつける」が他の地域より高い傾向でした。
使っている味噌のタイプで最も多かったのは「米みそ・こうじみそ」(55.7%)で、「合わせみそ」「赤みそ」「白みそ」が各20%台。地域別にみると、北海道では「白みそ」、中部では「八丁味噌」、中国・九州では「合わせみそ」、四国・九州では「麦みそ」が他の地域より高くなっています。
味噌を料理に使う頻度は「週2~3回」(21.6%)が最も多く、次いで「ほとんど毎日」(21.4%)「週4~5回」(17.0%)の順となっています。地域別にみると、東北と北陸では「ほとんど毎日」が30%台、「週4~5回以上」が5~6割と、ほかの地域よりも頻度が高い傾向がみられます。
使用頻度について、2012年の調査時と比較してみると、「ほとんど毎日」は24.8%から3.4ポイント減少。「週4~5回」「週2~3回」についてもそれぞれ2~3ポイント程度減少しました。一方、「週1回」「月に2~3回」「月に1回以下」「ほとんど使用しない」などが、それぞれわずかずつですが増加しました。
また、市販の味噌への不満点として、
・量を測りにくい。煮汁に対してどれだけ入れれば良いかが分かりにくい(男性29歳)
・容量が減って価格が上がっていること。価格が上がってない商品でも、容量が減っている商品があること(男性35歳)
・使う頻度が少ないので、冷蔵庫に入れたままにしておくとカチカチになってしまって使い辛い。密閉性の高い容器や、小分けパックがあるといい(男性42歳)
・減塩味噌を愛用しているが、味噌の風味が落ちる気がする(男性75歳)
・味には不満がないが、ケースからお玉ですくうときに、衛生的にどうなんだろうと思う。チューブなど、あまり外気にふれない構造の容器になったら便利だと思う(女性26歳)
・いろいろな種類の味噌を3、4回分ずつ味わえるようなセットがスーパーなどで売っているといい(女性44歳)
・白みそ、赤みそ、こうじみそ、米みそなど、はっきりと区別されていないものがあるので、選ぶときに迷う(女性54歳)
・だし入りと書いてあってもあまり入っていないような気がする(女性63歳)
といった声が寄せられました。