3年目の「禁酒」! DeNA東克樹投手(24)が16日、横須賀の球団施設「DOCK」で今年初のブルペン入り。捕手を立たせ20球、すべて直球で力強く投げ込み、好感触を示した。
昨季から4キロ絞り、体重75キロとした左腕が、ブルペンに乾いた音を響かせた。「思ったより投げられた。初ブルペンとしては満足しています」。18年に11勝を挙げた新人王も、昨季は左肘違和感で開幕から出遅れ4勝。勝負の3年目は「禁酒するつもりでシーズンに入ります。これまでは休み前に飲んでいたけど、それを控えようと。飲まなかったら体も変わってくる」。オフは食事に気を配り、筋肉量を落とさずに減量に成功。シーズンも高い意識で過ごす決意だ。
技術面では新フォームの習得に着手。「ケガもあったので考えながらのフォーム作り。早めにトップを作り(ヒジの)ひねりを少なくする。イメージでは中日の祖父江さん」と説明。今季は例年より早い開幕となるが「無理をしても昨年のようになる。いい意味でマイペースで」調整する。
不調だった昨年、ホストの帝王ローランドの著書「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」に感銘を受け、復活の兆しをつかんだ。同12月には、ローランドの帝京高時代の同級生となる守護神・山崎を含めた3人で食事し、ローランドから「20勝」を目標に設定された。節制で臨む3年目。「勝利の美酒」は、恩人との約束を果たすまでとっておく。【鈴木正章】
(2020年1月16日、ニッカンスポーツ・コム掲載)