<ママ特派員・サポーターから>
今月からママ特派員に加わった、管理栄養士の資格を持つ秋山嘉代さんのレポートです。
ご飯とみそ汁で熱中症予防
夏日が多くなり、半袖で過ごせる日が増えてくると心配なのが熱中症です。体が暑さに慣れていない初夏の時期は、熱中症のリスクが高いことをご存知ですか。
息子は中学校の卓球部に所属しています。練習は主に体育館で行われますが、冷房がなく、風通しもよくないので熱中症になりやすい環境です。
ところが、同じ環境で練習しても、熱中症になる人とならない人がいます。熱中症の原因の1つに、脱水に伴う塩分不足があるそうです。上手に水分と塩分を補給して「熱中症になりにくい人」を目指したいですね。
では、どのように水分と塩分を補給すればよいでしょうか。我が家では朝食に「ご飯(お米)とみそ汁」を食べさせることにしています。
ご飯は粒食なので、粉食であるパンや麺類に比べるとゆっくり消化されます。一方、みそ汁には塩分が含まれています。未消化の食べ物と一緒に塩分が胃や小腸に残っていると、水を飲むだけでも水分と塩分を補給できるため、熱中症のリスクが下がるそうです。昼食がお弁当の学校では、スープジャーでみそ汁を持たせるのもいいですね。
保健室の先生に聞いたところ、午前中に具合が悪いと訴える生徒の多くは、朝食をとっていない、量が少ない、早朝に食べていて食事の間隔があきすぎているなどの問題があるそうです。食事の内容や量、タイミングはとても大切です。エネルギー不足のまま運動をすると熱中症のリスクも高まります。3食欠かすことなく食べることが、熱中症予防につながることを知っておくのも大切だと感じました。
【ママ特派員=神奈川県在住・秋山嘉代】