新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自宅待機や在宅勤務の人が増えてきた。8日からは東京や大阪など7都市で緊急事態宣言が出され、より一層その傾向が強まっている。私も家にいる時間が増えたが、面白い発見があった。

阪神矢野燿大監督(2020年3月20日)
阪神矢野燿大監督(2020年3月20日)

始めたのは家の大掃除だった。普段は全く手を付けない水回りなどをピカピカにした。1度始めると止まらなくなるのが大掃除。次はリビングの机の整理だ。ノリノリでやっていると、引き出しの奥から懐かしいものが出てきた。元HKT48指原莉乃の写真集やセンターを踊る曲のCD。高校時代から好きで、当時は学校や部活動後の楽しみの1つだった。それからYouTubeで指原の動画を見たり、SNSを見たり。完全に掃除に手がつかなくなった。自分の中で再流行し、毎日の楽しみが復活した。

自宅でもやれることはある。7日に阪神矢野監督は「これだけ外に出られない状況の中で時間を過ごすというのはないと思う。俺もいろいろ自分自身を見つめ直すとかチーム全体とか、そういうのを考える時間に…」と話した。2年目近本は自身のインスタグラムで「おうち時間」として、娘と楽しく過ごしている様子を配信していた。この時間を無駄にするのではなく、新しい発見があるのではないか。新しいモチベーションがあるのではないか。新たな自分を見つけて、開幕の日を迎えたい。【阪神担当 只松憲】

(2020年4月8日、ニッカンスポーツ・コム「プロ野球番記者コラム」掲載)