西武辻発彦監督が、自主練習を続ける選手たちに信頼と期待を寄せた。この期間に球団施設を利用できるのは選手だけで、球場に足を運ぶことはないが、中村剛也内野手の打撃投手登板や山川穂高内野手の捕手トレなど、工夫してトレーニングする様子を報道で確認している。実戦のめどが立たない中で「ちゃんと打てる、投げられる状態であってほしい。頑張っていると思う」と目を細めた。

本来ならば、21日は東京ドームでの主催試合(対ロッテ)で、70周年記念の復刻ユニホームで戦うはずだった。節目のシーズンを開幕させるためにも、身を守らなければいけない。新型コロナウイルスに「今は絶対に感染しないこと。それは我々もファンの皆さんも一緒でしょう」。日課のランニングは継続しつつ、買い物を控え、宅配便受け取り後はすぐ手を洗う。19日には昼食にアメリカンクラブサンドをつくった。「パン焼いてチーズとベーコンとキュウリとマスタードを入れてさ」。自宅で健康に気遣いながら、1日も早いグラウンドでの選手、ファンとの再会を願っている。

(2020年4月21日、ニッカンスポーツ・コム掲載)