スポーツをする子どもたちにとって、試合は1つの目標であり、日々のモチベーションの源でもあります。

感染リスクを上げないために

春先からずっと中止だった小中高校生のバレーボールの大会が、少しずつ開催され始めました。緩和すれば感染リスクは上がるという中で、主催者側は神経を相当使って大会を運営しようとしています。

感染リスクを上げないためには、人の密集を避けることが重要です。開始式は行わない、会場へ入るのは当該チームだけ、負けたチームはすぐ帰る(バレーボールの場合は“負け審”といって、負けたチームが次の試合の線審などを務めるのがこれまでのやり方)など、新しい運営スタイルが考えられています。そのため、保護者が会場に入れない、ということもあります。

熱心な家庭は両親で見に来ることも多く、部員が約20人いるとすると、保護者だけでも相当の人数が集まることになります。そこに小さい妹や弟がいるとなれば、なおさらです。

これまでは、バレーボールの多くの会場でそんな熱い保護者たちが押し寄せていましたが、今、この形になるのは大変危険です。保護者にとって、子どもの活躍を間近で見られないことはとても残念だとは思いますが、ぜひご理解いただき、家庭で子どもの帰りを待って話を聞いてもらえたらと思います。

今回は「皮ごとサツマイモクリームポタージュ」を紹介します。サツマイモのおいしい時期は産地で違いますが、今の時期から1月くらいまでが旬となります。

皮ごと食べてヤラピン逃さず

サツマイモはエネルギーになる糖質を多く含みます。おなかの調子を整えるのに役立つのは、不溶性食物繊維と皮と実の間にあるヤラピンです(切ったときに出てくる白い液体)。ヤラピンは熱に強く、腸のぜん動運動を促すので、皮ごと食べるのがおすすめです。

また、サツマイモに含まれるビタミンCは熱にも強く、抗酸化作用によって免疫力を支えます。試合前のコンディションを整えるときにも、試合後の疲れた体にも優しいスープです。ぜひお試しください。

管理栄養士・月野和美砂