自ら「おかわり君3世」改め「よくばり君」を名乗った。

西武ドラフト1位の渡部健人内野手(21=桐蔭横浜大)が8日、プリンスホテルで行われた新入団記者会見で、マイクを握り力強く言い切った。「体形の通り丸いです。周りからはおかわり君3世と言われますが、欲張り君1世と呼ばれるようにしていきたいと思います!」。一瞬静まりかえる?空気を察知すると「すいません!」と顔を真っ赤にさせた。

西武との仮契約を終えた桐蔭横浜大・渡部は抱負を語る(撮影・垰建太)
西武との仮契約を終えた桐蔭横浜大・渡部は抱負を語る(撮影・垰建太)

会見後「ウケるんじゃないかと思っていたんですけど、ウケなかったんで、なしにしてほしいですね」とリクエストを希望したが、体は正直だった。来年1月までに運転免許証を取得するため、ハンドルを握って奮闘中。「なかなか練習ができていなくて。食べて免許食べて免許でちょっと太ってしまって。ちょっと欲張っちゃいました」。11月に減量宣言をしていたが、公式記録112キロの体重は117キロに増量。前日のメディカルチェックで明らかとなり「数字、見ちゃいました。117って…」と頭をかいた。

8番のユニホーム姿を披露するドラフト1位の渡部(撮影・栗田成芳)
8番のユニホーム姿を披露するドラフト1位の渡部(撮影・栗田成芳)

4XOの大きなユニホームの背中には、期待の裏返しでもある1桁背番号8を背負う。色紙には「本塁打王」と目標を書いた。「全国で試合をするんで、ホームラン打ってどんどん欲張っていきたいと思います」。欲張って、欲張って、「よくばり君」を日本列島にとどろかせる。【栗田成芳】

(2020年12月8日、ニッカンスポーツ・コム掲載)