新型コロナウイルスの感染拡大により、食生活では「食品のストック」「食費の節約」「免疫力アップ商品への傾注」といったニューノーマルが定着しつつあるようです。
調査会社のショッパーインサイトが関東・関西圏の20~60代の主婦1040人を対象に「コロナ禍の食・購買行動に関する調査」を実施しました。
外出自粛期間を経て現在も続けている行動について尋ねたところ、「食品のストックを持つ」が最多で約5割。次いで「食費の節約を心がける」が5割弱となり、6月の調査時とほぼ同じ割合で続いていることがわかりました。
免疫力アップを目的に食べているメニューとしては、「ねばねば食材」が5割強で最多。やはり6月時点とほぼ同じ割合だったものの、第2位には冬の季節柄「鍋物」が約3割でランクインし、次いで「サラダ」「スープやポトフ」が3割弱で続きました。
また、免疫力アップを期待して購入している食品としては、「ヨーグルト類」が6割強で最多、次いで「納豆」が5割強、「緑黄色野菜」が約4割で続いています。年代別に見ると「ヨーグルト類」は20代だと低いものの、40~60代では高い結果となりました。
自粛生活で経験し、その後も続いていることについては、「食費が想定以上にかかっている」「献立を思いつかなくなった」「スーパーなどでの買物の量が多くストレス」「買物に外出するのがストレス」といった複数の項目で6月の調査と比較してスコアが大きく下がっており、ニューノーマルな日常が定着しストレスが低下しつつあることがわかりました。
今後の予測や意向について質問したところ、約9割の人が「新型コロナの今年の冬の流行は長引くと思う」と回答。さらに「スーパーの買い物カゴに触れる前後には手指の消毒をしている」「外食する際は、3密に配慮した新しいスタイルで行動したい」といった回答が4割前後で寄せられており、多くの人が現在も感染拡大を警戒している結果となりました。