肉類に比べると、魚介類を食べる機会が少ないというご家庭が多いかと思います。「子どもが魚をあまり食べない」「調理するのが面倒でアレンジが効かない」といった相談もよく受けます。
そんな方にオススメなのが「シーフードミックス」です。イカ、タコ、アサリ、ホタテ、エビなどの魚介類が入ったシーフードミックスは、冷凍で調理も簡単です。今回はシーフードミックスに含まれる魚介類の良さをお伝えしていきます。
タコ、イカ、ホタテに多い「タウリン」
タコ、イカ、ホタテに多く含まれる代表的な成分は「タウリン」です。タウリンの働きとして知っておいてほしいものは次の通りです。
(1)疲労回復効果
(2)胆汁酸分泌の促進(脂質栄養素の消化吸収を助ける)
タウリンの「疲労回復効果」については以前のコラム「1000mgは牡蠣3個、アスリートに必要なタウリンを魚介類で補給」をご確認ください。今回は「胆汁酸の分泌促進」について深堀していきます。
胆汁酸とは肝臓で作られ、食べ物から摂取した脂肪分や脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、K、E)の消化吸収を助けています。胆汁酸がしっかり作られないと、脂質を上手に消化吸収できず、次のような症状が出ることがあります。
●脂っこいものを食べるとすぐに下してしまう
●油物を食べると気持ち悪くなってしまう、胸焼けする
●若い頃に比べて脂っこいものが苦手になった
●ドライアイ、ドライマウスがある
●鼻風邪、喉風邪をひきやすい
●生理不順、月経痛がひどい
また、解毒にも重要な役割を担っているので、添加物や有害金属、カビなどの排出、デトックスにも必要です。胆汁酸が十分に作られることは、体全体の機能を上げるために非常に大切です。
摂った栄養素を吸収できるかが大切
粘膜強化や免疫力を上げるために、それらに必要な栄養素を摂ることはもちろん大切ですが、せっかく摂った栄養素をきちんと吸収できているかは、それ以上に大切です。イカ、タコ、ホタテなどのシーフードでタウリンを摂取し、強い体のベースを作っていきましょう。
今回紹介するのは「フライパンで作るシーフードピラフ」です。ピラフというと炊き込みごはんですが、炒めて作るものです。
このレシピでは、できるだけ少ない材料で簡単に作れるよう野菜はタマネギだけ使っていますが、キノコ類やニンジン、ピーマンなどの野菜を加えてアレンジも可能です。ぜひお試しください。