「うちの子は食が細くて」「食べる量が少なくて困っています」。小学生のアスリートを持つお母さんたちの声です。

中学生でも、高校生でもきっと同じことがあると思います。成長期の選手、3食の食事量がなかなか増えない選手は、補食として食事の回数を増やして、食べる量を増やしていきましょう。

補食のおさらい・まとめ

補食についてのおさらい、まとめです。

補食とは
朝・昼・晩の3食では足りない分のエネルギーや栄養素を補うための食事です。1回の食事でたくさん食べられなくても、食事の回数を増やすことで十分なエネルギー補給や栄養補給をすることができます。

補食をとるタイミング
補食をとるタイミングは、練習前後や就寝前がとても良い時間帯になります。

補食で摂るべき栄養素
・糖質(炭水化物)=エネルギーや疲労回復に必要
・タンパク質=壊れた体の材料を補給するため、絶えず体を作るため
・ビタミン、ミネラル=エネルギーを作り出すことや体の修復を助けるため

補食にふさわしい食品
・おにぎり、パン、サンドイッチ
・バナナ、オレンジ、リンゴなどの果物類
・牛乳、乳製品、小魚アーモンド、ソーセージ、ゆで卵
・カステラ、お団子などの和菓子類

練習が始まるまで時間がないときは、すぐにエネルギーになる和菓子や果物を、就寝前は体を作る材料となる牛乳や乳製品などが良いでしょう。

補食にふさわしくない食品
糖質以上に脂質が多いものについては食べる量に注意しましょう。スナック菓子、ケーキなどの洋菓子、チョコレート、アイスクリーム、ドーナツ、菓子パンはタンパク質が少なく、脂質も多く含まれているため、体を作るための補食には向いていません。

これらを参考にして、いつ、何を補食にするか、しっかりと選択しましょう。

今回は補食におすすめの「ツナトッツォ風」を紹介します。今年、イタリア発祥のスイーツパン「マリトッツォ」が大流行しましたが、パンに生クリームではなく、ツナをたっぷり入れたおかずパンです。

タンパク質、糖質がしっかりとれる練習後の補食にぴったりです。ほくほくしたジャガイモとネギがアクセントとなり、おいしくいただけます。補食をうまく活用して、体作りをしていきましょう。

管理栄養士・舘川美貴子

<関連レシピ&コラム>
補食・間食のレシピ一覧
補食・間食のコラム一覧