日差しの強い季節になりました。こんな時は冷たいデザートが食べたくなりますよね。
私たちにとってデザートは「自分へのご褒美」や「心の栄養」ですが、アスリートはさらに、「失った栄養分を補うこと」も必要です。
暑さで消耗した水分、エネルギーを補うためのリカバリー補食として、今回は熊本の農家のお母さんに教えてもらった「サトイモアイス」を紹介します。農作業で消耗した体力を回復させるのに役立っているデザートなのだそうです。
サトイモの甘みと生クリームのコクが心と体を癒してくれます。市販品とは違い、好みのフレーバーで楽しむこともできます。夏休みにお子さんと一緒に作るのもいいですね。
サトイモのリカバリーアイス
◆材料(約8人分)
サトイモ…200g(できれば冷凍ではなく生がおすすめ)
生クリーム…200ml(動物性のものがおすすめ)
砂糖…150g
好みのフレーバー(バニラエッセンス、マーマレードやジャム、チョコクリーム、冷凍ストロベリーやブルーベリーなど)…各適量
ミントの葉…適宜
◆作り方
❶サトイモはネットなどに入れて洗い、土を落とす。皮つきのまま蒸し器に入れ、10~15分蒸す。竹串がスッと入るようになったら火を止める。
❷サトイモの粗熱を取り、包丁で皮をむく(包丁を入れるだけで簡単にむけます)。
❸フードプロセッサーにサトイモを入れ、なめらかなペースト状にする。
❹生クリームに砂糖を加え、7分立てくらいまで泡立てる。
❺ペースト状にしたサトイモを④に加え、混ぜ合わせる。
❻⑤を小分けにし、それぞれに好みのフレーバーを混ぜる。
❼冷凍用の保存袋に入れて冷凍する。
❽1時間ほどしたら取り出してもみほぐし、再び冷凍する。計2時間ほどで完成。
サトイモは冷凍ではなく生のものを、生クリームは動物性を使うことをおすすめします。最初、手間や体のことを考え、冷凍のサトイモ、植物性の生クリームで作ってみたところ、イモと一体感がなくざらざらした食感、味も今一つでした。そこで生のサトイモ、動物性の生クリームで作り直したところ、濃厚なおいしいアイスになりました。
シンプルなバニラ風味もおいしいですが、フレーバーでおすすめなのはミカンジャム。さっぱりした味わいになるだけでなく、ビタミンCや消化の良いペクチンも一緒にとれます。
ミカンの皮を細かく切って砂糖漬けにしたものを冷凍しておくと、いつでもトッピングに使えて便利です。パンケーキにも合いますよ。
【アスレシピ特派員=大阪府在住・石井ゆかり】