2015年全日本大学選手権で、男子舵手なしフォアが13年ぶりの優勝を果たすなど、近年目覚ましい活躍をみせている立大ボート部。選手たちは戸田ボートコースのそばにある寮で集団生活を送っている。
食事当番はマネジャーがローテーションで担当。取材した日は、マネジャーチーフの中島知奈美さん(現代心理学部4年)と中原有理さん(経済学部3年)が担当していた。
総カロリー量に気を使いつつ、マネジャーがメニューを考案。約40人分と作る量が多いことから、夕食時間の4時間前から料理の支度に取りかかる。
この日の献立は和風ヘルシーメニュー。「塩ダレ肉じゃが」「鶏肉の甘辛煮」「コーンサラダ」「卵スープ」。材料をひたすら切り、大きなお鍋に投入。2人で役割分担し、なんとか夕食開始の時間に間に合った。
40人分、4時間かけて調理
そしていざ配膳…かと思ったら、食卓に並べられたのは、大きさが異なるお皿。ボート競技は体重制限が厳しいことでも知られているように、それぞれの選手に合った量を盛りつけなければならない。
「いただきます!」。茶わん一杯に盛られたご飯を威勢よく頰張る選手がいる一方で、ただでさえ少量のおかずなのに、ドレッシングもかけずにサラダを食べる選手も。この対照的な光景が見られるのも、ボート部寮特有かもしれない。
マネジャーの手作り料理は選手からも好評で、特に鶏肉の甘辛煮は「味付けがゴマとニンニクであっさり」「適度にスパイスが効いていておいしい」「鶏がゆでてあるのでヘルシー」などの感想が聞けた。選手の活躍の裏には、マネジャーの食のサポートがある。【「立教スポーツ」編集部】
寮生活の中、増量、減量、それぞれの人に対して食事管理をしていくのは大変ですね。メニューは良く考えられているように思います。いろんな野菜を使ったり、甘辛煮をゆでたり、カロリーが高くならない工夫もされています。減量の人には、甘辛ダレを別添にするとカロリーを減らすことができます。ゴマはビタミン、ミネラルが豊富で抗酸化作用もあるので、さまざまな料理にプラスすると良いでしょう。