リオ五輪が8月21日(同22日)閉幕。祭典の裏で見せたさまざまな街の表情があった。【リオデジャネイロ=三須一紀】
大人気漫画「ドラゴンボール」をテーマにした日本料理店があった。手巻きずしのメニューが「悟空」などの登場人物名になっている。その「悟空」は約770円でサーモン、クリームチーズ、ごま、揚げネギがのりに巻かれ、さらに全体が揚げられていた。
「ベジータ」は約640円。そもそもベジタブルが由来のキャラなのに、手巻きは普通にマグロだった。「クリリン」は約700円でサーモンとクリームチーズ巻き。頼んだ中で一番おいしかったのは「ヤムチャ」(約700円)で、脂の乗ったあぶりサーモンの手巻きだった。
リオのセントロにある「ラパ地区」に女性下着だらけのレストランがあった。その名も「売春婦のバー」。
マネジャーのジョアウ・エルミニオさん(39)によると80年代、この地域には多くの売春婦が集まっていたという。その歴史を店のコンセプトにし、内装に下着をあしらった。店員が着ている赤白のボーダーシャツも当時、遊び人の男の象徴だったという。しかし、食事はそのイメージとは違い、しっかりしていて、おいしい店だった。
(2016年8月22日付日刊スポーツ紙面掲載)