阪神福留孝介外野手(39)が、今オフに4年連続で「ファスティング」と呼ばれる断食健康法を行う。来年4月に節目の40歳を迎える虎の主砲が、オフシーズンもファイティングポーズを取る。
「4、5キロぐらい(体重が)落ちるし、悪いところが分かる」。ファスティングは、専用の酵素ドリンクと水のみで一定期間を過ごすもの。シーズンを戦い、疲弊した内臓器官をリフレッシュする効果があるという。
福留自身、ファスティングを取り入れて今年で4年目となる。阪神移籍1年目は打率1割9分8厘に終わったが、断食を開始した移籍2年目となる14年シーズンは2割5分3厘、同3年目に2割8分1厘。そして、今季は阪神入団後で最高の打率3割1分1厘を記録した。「福留曲線」と呼ばれる上昇カーブを描き続けるため、近日中にも開始するつもりだ。
期間は4日間。前後に準備期間と回復期間も設けて、トータルで1週間ほど取り組む予定。また、オフの練習についても「バットも振らないし、ボールも握らない。調整法は変えない」と今まで通りを貫く姿勢。「(来年)40歳と聞いただけで気がめいる」。自身の年齢について問われると笑って話したが、この男なら40歳を迎えてもなお、これまで以上の成績を残してくれそうだ。【梶本長之】
◆ファスティング 過去にはダルビッシュ(現レンジャーズ)や、中日落合博満GMが3冠王に3度輝いた現役時代に取り組んでいた。野球界以外では、元プロレスラーのアントニオ猪木参院議員が現役時代に、相撲の横綱・白鵬、プロゴルファーの横峯さくららもファスティングで体調管理を行っていた実績がある。
(2016年10月13日付日刊スポーツ紙面掲載)