<質問にお答えします(2)>
◆質問:太らずパワーがつく10代女子向けのメニューはありますか。
前回特集したのは、「満足感のあるヘルシーメニュー」でしたが、今回は、女子選手も安心して食べられる栄養価が高くカロリーの低いメニューを紹介します。
今回は女子(15~17歳、身体活動レベルⅢ=レシピの見方・基準を参照)を基準としてお話しします。男子と女子では1日で約600キロカロリーの差があります。1食あたり200キロカロリーも違うのです。
特に女子選手は体重を気にすると、食べる量を減らしてしまうことがあります。体操など、競技によっては体重を増やせない場合もあります。しかし、むやみに食べる量を減らすと、筋肉の材料となるタンパク質が足りなくなる、鉄不足による貧血など、さまざまな問題が出てきます。主菜が250キロカロリー以下であれば、ご飯などの主食や副菜などを入れても、1食換算でカロリーオーバーになることはほとんどありません。
そこで今回は、200キロカロリー前後でタンパク質の高い主菜メニューをご紹介します。競技によっても違いがありますので体重、活動量に応じて調整してください。
また、これらのレシピは選手だけでなく、料理を作るお母さん、メタボ気味のお父さんにとっても安心して食べられます。ご家族みなさんでお試しください。
- レバーとパプリカのオイスター炒めの作り方
(219kcal、タンパク質22.8g、鉄9.8mg)
高タンパクで、鉄を多く含むレバーとビタミンCが豊富なパプリカを使ったメニュー。美肌効果もあります。
- イワシの梅煮の作り方
(246kcal、タンパク質24.1g、鉄2.9mg)
良質のタンパク質と脂質を含むメニューです。梅のクエン酸で疲労回復にも効果的です。
- コラーゲン鍋の作り方
(183kcal、タンパク質19.4g、鉄2.2mg)
鍋料理は余分な脂を落とし、色々な食材から栄養を摂ることができます。これからの季節に積極的に摂りたいダイエットメニューです。
- 豚肉のピッツァイオーラの作り方
(221.5kcal、タンパク質28.9g、鉄1.9mg)
洋食はカロリーが高くなりがちですが、このレシピは低めに抑えられています。豚肉のビタミンB1は代謝アップにつながります。
- 焼鮭の南蛮漬けの作り方
(152kcal、タンパク質19.1g、鉄0.7mg)
サケは南蛮漬けにすると、酢のクエン酸がプラスされて疲労回復にも効果的です。ビタミンDも多く、骨強化としてもおすすめです。
- カツオの角煮の作り方
(139kcal、タンパク質20.5g、鉄1.7mg)
タンパク質、鉄をしっかり摂れるカロリーの低いメニューです。ビタミンB群も豊富でエネルギー代謝に役立ちます。