大リーグのカブスからFAとなった川崎宗則内野手(35)が10日、日本ハム大谷翔平投手(22)に“珍アドバイス”を送った。
熊本でイベントに参加。来オフにもポスティングシステムでメジャー移籍の可能性のある大谷に、「175キロ実現には、豆料理&芋焼酎を」とオススメした。自身の去就は日米「どっちも100%」と悩んでいるが、ムネリンも日本の至宝の成長に期待大のようだ。
大リーグ・カブスで世界一を経験した川崎が、独特の世界観で大谷に珍アドバイスを送った。「今までにないパターンの選手だし、あんな人見たことがない」。メジャーの「先輩」として語り出すと、もう止まらない。大谷がマークした日本プロ野球最速の165キロについて、「ダルビッシュのところでトレーニングした結果らしいね」とうなずいた後は、ムネリン・ワールド全開だ。
川崎 175キロを出したかったら、オレのところに来いってね。170キロを投げる(チームメートだった)チャプマンが何をしているか知っているよ。豆料理を食べていたよ。だから豆料理を食べればまず5キロプラス。そして自分のところに来て芋焼酎を一緒に飲めば、さらにプラス5キロ。175キロが出せるようになる。
10年に人類最速169キロを出したチャプマンのスピードの秘密は豆料理を食べていたこと? 芋焼酎で球速が上がるのか? はともかく、大谷については最大級の称賛の言葉を連ねた。
「球界の宝。あんな夢みたいな選手はいない。メジャーに行くなら、二刀流してほしいよね」。大きな期待を示す一方で、「本人が(メジャーに)行きたいと思えば行けばいいし、行きたくないなら残ればいい。気の向くままでいいよ。大人なんだから」と真面目なアドバイスも忘れなかった。
自身の去就は悩んでいるという。カブスが残留希望を示し、ソフトバンクは獲得の意向を示した。「日米どっちも100%。ともに行きたい気持ちが強くなっている。決断は年明けになるかも」と明かした。
イベントを通じ、大地震で被災した熊本に元気を与えたムネリン。持ち前の明るさで大谷の進化にも期待を寄せた。【浦田由紀夫】
(2016年12月11日付日刊スポーツ大阪版紙面掲載)