カジえもんがヘラクレスに生まれ変わる!? DeNA梶谷隆幸外野手(28)が、ギリシャ神話の英雄のようなムキムキボディーで、19年ぶりの優勝へ導く。
2月1日までの目標として「体重90キロを超えてキャンプに入りたい」とし、そのための準備として「シーズン中はどうしても落ちてしまう。今はギリシャヨーグルトを食べるようにしている。成分はいいものが含まれていると聞いたので」と毎朝欠かさず食べていることを明かした。
ギリシャヨーグルトには、筋肉を作り上げるために必要なタンパク質が多く含まれているといわれている。昨オフはドラえもんでおなじみのどら焼きを食べてエネルギー源の炭水化物を摂取。キャンプ直前までに88・5キロまで増量に成功したが、大台の90キロには届かなかった。そこで新たな取り組みとしてギリシャヨーグルトに手を出し「その上に乳酸菌をかけて食べる」と腸内革命にも取り組んでいる。
もともと食には無頓着で興味がない。「食欲がゼロなんです。できることなら食べないでいたい。食べることが嫌い」というほど。あえて試合中に口にしていたガムは「感情を落ち着かせるため。(怒って)すぐにモノに当たってしまうから。でもそういうこともなくなってきたから9月からやめた。精神的に成長したと思う」。今後もガムに頼ることはないが、ヨーグルトは口にする。
体が資本のプロ野球選手。しかも優勝を狙うチームの中心選手だ。座右の銘は「心が体を動かす」。心も体も充実させてプロ10年。DeNAの優勝ストーリーはギリシャ彫刻の彫られた紀元前でも、ドラえもんの生まれた22世紀でもなく、17年に完成させる。【栗田成芳】
(2017年1月3日ニッカンスポーツ・コム掲載)