2月といえば、バレンタインデー。デパートでは海外のパティスリーが展開するチョコレートが多く並ぶ中、いまやチョコレートはスイーツの枠を超えて、健康サポート食品の域に入っているのをご存じでしょうか。

 最近は大手製菓メーカーもこぞって付加価値の付いた機能性チョコレート商品を作っており、近所のスーパーやコンビニなどでも目にするようになりました。ここではその流れに乗り遅れないよう、昨今のチョコ事情を紹介します。

お菓子売り場に並ぶチョコも多様化し、ハイカカオチョコや機能性チョコも並んでいる(都内スーパーで)
お菓子売り場に並ぶチョコも多様化し、ハイカカオチョコや機能性チョコも並んでいる(都内スーパーで)

ハイカカオ、機能性チョコが売れ行き好調

 現在のチョコレートの動向を、チョコやココアの製造者から成る「日本チョコレート・ココア協会」の藤田康子さんに話を聞きました。

 藤田さん 最近はカカオ分の割合が多い、ハイ(高)カカオチョコレートの売り上げが上がっています。数年前より徐々に商品の種類も増えてきましたが、昨年はじめにテレビ番組などでカカオの健康効果が取り上げられて、一気に火が付いた状況です。また、バレンタインデーでも、豆にこだわったビター系のものが日本や海外でも増えており、シンプルな板チョコレートが多く販売されています。

 ハイカカオチョコレートとは、カカオの含有量が70%以上のチョコのことで、カカオに多く含まれるポリフェノールによる動脈硬化の予防、肌の老化の原因となる活性酸素を取り除く効果が期待されています。また、他にも機能性チョコは多く販売されており、大きく分けて下記の商品が注目されています。

低GIチョコ
 食品が体内で糖に変わり、血糖値が上昇するスピードを計ったものがGI値。血糖値の上昇を緩やかにし、糖質を制限されている方や、ダイエットをしている方にも安心と言われる

GABA配合チョコ
 GABAは天然のアミノ酸でリラックス成分。ストレス社会でのメンタルバランスが期待できる

乳酸菌チョコ
 腸内環境を整える働きがある乳酸菌が入っていることで、アレルギー症状の軽減、感染症予防などに効果があるとされる

 今ではチョコは多様化し、健康を意識した機能性食品の様相を見せています。アスリートやジュニア選手には、健康面をサポートする気持ちも込めて、補食にも役立つ機能性チョコレートをプレゼントしてみてはいかがですか。【藤野綾子】