4月のボストンマラソンで初マラソン3位と快走したリオデジャネイロ五輪1万メートル、5000メートル代表の大迫傑(すぐる、25=ナイキ・オレゴンプロジェクト)に、米国での食生活について話を聞きました。
-普段の食事は?
スピードを出すなど強度の強い練習を行うときは、タンパク質多めの食事、30~40キロの長距離を走る前日の夜や当日の朝には、炭水化物多めに摂ります。夜は(睡眠を促す)メラトニンを意識して、ケールや緑黄色野菜を摂るようにしています。日本では、ケールやデーツ(ナツメヤシ)などあまり見かけませんが、米国では野菜の種類は多く、スーパーに行けば調達できます。
-特に意識している栄養素は?
今は筋力をつけたいので、タンパク質重視です。チキン、ポーク、ビーフと、そのとき食べたいものを食べています。米国は魚の種類が少ないのですが、サーモンやタラは摂っています。あとは代謝を良くするため、水分補給も大切にしています。
-食事は誰が作っている?
自宅では奥さんで、僕がリクエストしたものを作ってくれたりします。合宿などでは、自分で簡単なものを作ります。
-学生時代の食事は?
中学時代は母がしっかり作ってくれていたので、スポーツをしない生徒よりは多く食べていました。高校時代は成長期と重なって貧血にもなりましたが、そんなにたくさんレバーばかり食べるわけにはいかないので、サプリメントを飲んでいたこともあります。早稲田(大学)では朝、晩と寮のご飯を食べていました。
-好き嫌いはある?
好き嫌いがないのは、大きいです。選手仲間でも「野菜が苦手」「レバーが食べられない」という話を聞きますが、食事に関してストレスがありません。
-米国でのチームメイトはどんな食生活を?
みんなしっかり、バランス良く食事をしています。僕も含めてですが、サポートの意味で必要なサプリメントは摂っていると思います。
-2020年東京五輪はマラソンで出場したい意向と聞いている
はい。それに向けて練習していきます。食事面では当面、筋肉をつくるものを意識していきます。