カルシウム補給に便利な牛乳ですが、「ひと手間加えるだけで目先の変わった楽しみ方ができる」と聞き、編集部で試してみました。
■用意するもの
牛乳と酢
■作り方
①鍋に牛乳を入れて沸騰直前くらいまで温める
②酢を加えてくるりと混ぜると分離するので、厚手のキッチンペーパーで濾して出来上がり
ペーパーに残るのはカッテージチーズ。出た水分はホエーです。ホエーにはタンパク質をはじめ、カルシウムなどのミネラルも多く含まれています。ヨーグルトやチーズを作る際に出る水分としてもおなじみですね。
それでは、作り方のポイントを詳しく再現します。
加える酢の種類によって、チーズやホエーの味わいが変わるのでは? と、いろいろ試してみました。あくまでも個人的な感想ですが、結果は…。
■米酢 酸味がおだやかで、料理に使いやすい。
■白ワインビネガー やや強い酸味を感じる。オリーブ油を使ったドレッシングに合う。
■レモン汁 ほかの酢と比べて香りがやわらかい。チーズはきめ細かくフルーティーな味わいで、デザートにぴったり。
スープ作りや炊飯にも活用
ホエーは好みで甘みを加えたり、炭酸水や100パーセントのフルーツジュースなどと混ぜて飲むほか、スープやご飯を炊くときにも活用できます。
ホエーで炊いたご飯はおだやかな酸味のすし飯のような味わいで、酢の風味が苦手でも食べやすい味です。香りの強さはワインビネガー、米酢、レモン汁の順で、レモン汁はほとんど酸味を感じませんでした。水分を全量ホエーに置き換えてしまうと焦げやすいようなので、米1合につきホエー100ml程度と水で通常通りに水加減をするのがおすすめです。
スープに使うならトマトなどと合わせると、酸味が気になりません。また、パンケーキをホエーで作ってみたところ、ふっくら、モチモチの食感に焼きあがりました。余ったホエーは小分けにして冷凍しておけば、使いたいときにすぐ使えて便利です。
カッテージチーズはサラダやサンドイッチに使うほか、少量のはちみつやメープルシロップをかけるだけでタンパク質補給のデザートになります。
牛乳の味が得意ではない、または暑い時期は牛乳があまり進まない、という方でも、ホエーやカッテージチーズにすれば食べやすいかもしれません。
ただし、口当たりがよくなっても食べ過ぎには注意が必要です。ホエーとカッテージチーズを合わせると牛乳と同等のカロリーがありますので、運動量によっては体重増加につながる可能性も。今回の実験を担当した編集部のAは、運動不足も影響してか、着実に増量しています。
夏のタンパク質、カルシウム補給に、試してみてはいかがでしょうか。