柔道の世界選手権(28日開幕、ブダペスト)男子100キロ超級代表の王子谷剛志(25=旭化成)が1日、宮崎県延岡市での強化合宿で悩みを打ち明けた。
報道陣への公開稽古前、地元企業などから宮崎県産の地頭鶏20キロや豚肉25キロが男子代表に贈呈された。稽古後、王子谷は「延岡はおいしいものがたくさんあって大変です。大好きな肉が本当にうまいし、最高の街です」と満面の笑みを見せた。
先月、食べ過ぎで体重が148キロまで増量して「減量宣言」した。フランス合宿では外国人選手との激しい稽古と食事が合わず4キロの減量に成功。散髪もしてこの日もスッキリした表情を見せていた。「超級」のため体重制限はないが、残り1カ月でベストの142キロまで落とす予定で「食べ過ぎに注意しないと…。ほどほどに出来たらします」と苦笑いしていた。
延岡市生まれの100キロ級代表の羽賀龍之介(26)は「ホームだし、充実した稽古が出来た。延岡合宿は毎年、たくさんの差し入れを頂き、楽しみです。ありがたいです」と感謝していた。
代表合宿には全国の実業団や大学からも100人以上が参加し、代表選手は対応力向上を目的にさまざまな選手と乱取りをした。リオデジャネイロ五輪73キロ級金メダルの大野将平や同66キロ級銅メダルの海老沼匡らも参加し、ともに汗を流した。
(2017年8月1日、ニッカンスポーツ・コム掲載)