日本クラブユースサッカー選手権U-15が今日15日、北海道・帯広市内で開幕する。昨季全国3冠を達成した清水エスパルスジュニアユースは、今季も5月にJFAプレミア杯を2連覇。今大会でも、MF成岡輝瑠(ひかる=3年)を中心に2連覇と全国5大会連続優勝を目指す。
清水ジュニアユースは昨季、日本クラブユース、JFAプレミア杯、高円宮杯全日本ユースU-15選手権の全国3冠を達成した。今春卒業した1学年上のレベルが高く、チームをけん引していた。そして、現チームも5月のJFAプレミア杯で連覇を達成。横山貴之監督(44)がこだわる「球際の強さ」を武器に勝ち進んだ。
攻守のキーマンはボランチの成岡だ。中盤でボールを奪い、一気に攻め込む推進力を持ち味にしている。当たり負けしないフィジカルを作るために、食事トレーニングにも力を入れてきた。毎晩2~3杯の丼飯を食べ、体重は1年間で5キロ増。体幹トレーニングの効果も感じている。今年はU-15日本代表に招集。自信を深める中で、今大会に懸ける思いは強い。「今の全力を出したい。『あの選手は違う』と言われるくらい目立つプレーをしたいです」。
グループステージは柏、山口、京都とJクラブ下部組織ばかりの厳しいグループに入った。横山監督は「せっかくなので、強いチームと対戦して力を試したい。(決勝を含め)8試合出来たら、選手も成長する」。主将のMF青島健大(けんた=3年)は「去年は先輩たちに付いていくことで優勝した。今年は後輩たちのお手本となって、プレーでチームを引っ張りたい」と意気込む。
今年も目指すは「全国3冠」。北の大地で、清水の絶対的な強さを見せつける決意だ。【保坂恭子】
(2017年8月15日付日刊スポーツ静岡版掲載)