中学硬式野球リトルシニアのミズノ旗関東連盟秋季大会は12日、八王子球場で決勝を行い、静岡裾野が世田谷西を4-1で下して、秋の関東王者となった。
大会は、雨天順延で3日に2、3回戦、5日には準々決勝と準決勝とダブルヘッダーが続いた。過酷な日程ながら、静岡裾野はダブルヘッダーの試合すべてで2桁得点と、打ちまくった。
勝因は体力向上
松川良監督(46)は「ダブルヘッダーが2日ある厳しい日程だったが、終わってみればミスが少なかった」と振り返った。勝因は、向上した体力だった。選手たちは、昼の弁当箱を3合サイズにそろえている。松川監督は「食べることを嫌いになってはいけないので強制はしません。ただ、上を目指すためには体を大きくしないといけない」と必要な量を示した。
さらに、補食として卵かけごはんを用意したり、練習量を抑えるなど、体を大きくする工夫をしてきた。夏を越えて、主軸の選手たちは平均体重が4~5キロ増。体力に加え、打力もアップした。
さらに体重5キロ増を目指す
主将の木本圭一(2年)は投打の活躍でチームを優勝に導いた。決勝で、投げては7回1失点で完投。打っては5回に右翼越え3点本塁打を放ち、試合を決めた。
身長172センチで、体重は夏前から4キロ増えて現在69キロ。試合後には、松川監督からさらにチーム全員5キロ増の指令が出た。木本は「もちろん増やします。課題はストレートの球速アップと打撃の打ち損じを減らすこと」と、レベル向上を誓っていた。