男子プロバスケットボールBリーグ所属選手の最年長、レバンガ北海道のシューター折茂武彦。47歳の今も現役で、2016年には日本人選手初の通算9000得点、昨年は3ポイントシュート通算1000本成功という偉業を成し遂げた。さらに選手とチームの社長業を兼任する唯一無二のスーパーアスリートだ。

北海道対千葉 第1Q、北海道・折茂武彦(右)はシュートを放つ(2017年12月20日)
北海道対千葉 第1Q、北海道・折茂武彦(右)はシュートを放つ(2017年12月20日)

 190センチ、77キロのスレンダーな体型で、若い頃から名シューターとして活躍してきたが、意外にもコンディション管理には長く無頓着だったという。食事に関しても「好きなものを食べられるだけ食べていました」と笑いながら振り返る。

 折茂 とにかく炭水化物が好きで、中学、高校と本当にたくさんご飯を食べていました。それこそ親に「勘弁してくれ」と怒られたくらい。でも、それが今も現役でいられることにつながっていると思うんです。

北海道対名古屋D 第3Q、果敢にドリブルで攻め込む北海道・折茂武彦(2017年12月9日)
北海道対名古屋D 第3Q、果敢にドリブルで攻め込む北海道・折茂武彦(2017年12月9日)

 それが、40歳を過ぎてから体調の変化が出やすくなった。

 折茂 食べ過ぎると体重が増えたり、油ものをとりすぎるとお腹を壊したり…。体重が増えるとケガにもつながるので、そこから食事に気を付けるようになりました。

 単身赴任中ということもあって、現在は自炊もよくする。栄養バランスのいい献立を心掛け、揚げ物を控えるようになった。

 折茂 自炊をするようになったのは北海道に来てから。パスタが多いですが、その他は肉と野菜をチャンポンしたような“男料理”が多いです。

北海道対横浜 第4Q、シュートを決めガッツポーズする折茂武彦(2017年10月9日)
北海道対横浜 第4Q、シュートを決めガッツポーズする折茂武彦(2017年10月9日)

 そんな自身の経験を振り返り、折茂が育ち盛りのアスリートにメッセージを送った。

 折茂 食べない選手は絶対ダメ。食べることが、まずは練習の1つだということを理解して、栄養バランスがしっかりとれた食事で強い体を作りましょう。どんな有名ですごい選手でも、体調を崩したら意味がありません。体を壊さないためにも、しっかり栄養バランスがとれた食事を心掛けて欲しいと思います。

【青木美帆】