中日ドラフト1位のヤマハ・鈴木博志投手(20)がダルビッシュ式食トレでプロでの成功を目指す。
2日、故郷の静岡・掛川市内で本格始動し、キャッチボールなどで汗を流した。昨年末に帰省して以降、カレー皿に山盛りの母英美さん特製「アボカドシュリンプサラダ」を毎朝食べるのが日課。大のアボカド好きという最速157キロ右腕は「名古屋に行って入寮しても、自分で用意して食べたい」と食事トレーニングに励む。
きっかけは、ヤマハ入社前に目にしたダルビッシュ有(当時レンジャーズ)の朝食の画像だった。緻密な栄養コントロールで体作りをする右腕が、アボカドを食べていた。ギネスブックに「世界一栄養価の高い果物」として記録され、良質の脂肪分が含まれる。それまで興味がなかったが、試しに食べてみるとドはまり。キャンプではファンから入浴剤など差し入れされる選手が多いが、鈴木博は「アボカドがプレゼントでもうれしいですね」と笑った。
新年の誓いとして色紙に「挑戦」と書いた。「全てが新しいこと。開幕1軍、新人王。全てに挑戦したい」と表情を引き締めた。守護神の座を狙うルーキーが、強靱(きょうじん)な体を作り、プロの世界に飛び込む。【宮崎えり子】
(2018年1月3日付日刊スポーツ紙面掲載)