平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)複合個人ノーマルヒルで14日、日本のエース渡部暁斗(29=北野建設)が2大会連続の銀メダルを獲得した。
渡部暁はメダル獲得に向け、味の素「ゴールドプロジェクト」で試合当日の栄養摂取のサポートを受けてきた。誰よりも遠くに飛ぶ軽い体と、誰よりも速く走るパワーが要求される種目のため、ジャンプと距離の間の約2時間にアミノ酸を効率的に摂取する。
この戦略は、6月末の長野・白馬合宿からスタートした。これまでジャンプを飛んだ後は、おにぎりを食べたり、水分だけを摂取したり、栄養補給はあまり重要視されていなかった。だが、この2時間に筋肉など体の重要な組織をつくるアミノ酸を入れることで、失った栄養素を効率的に戻すことができる。
渡部暁は「気持ちよくレースに臨めている。そこが安定感につながっている」。勝負の2時間をうまく使い、結果を出した。
(2018年2月15日付日刊スポーツ紙面掲載)