平昌オリンピックで、ともに初メダルをかけた日韓戦が始まる。
カーリング女子で世界ランク6位のLS北見は今日23日、同8位の地元韓国と準決勝で対戦する。韓国は「メガネ先輩」と呼ばれるスキップの金ウンジョン(27)が、リベンジを期待されている。
8勝1敗と快進撃の韓国は、スキップの金ウンジョンが仁王立ちする姿に視聴者がくぎ付けだ。韓国では「メガネ先輩」と呼ばれている。日本の人気漫画「スラムダンク」に出てくる「メガネ君」が、韓国では「メガネ先輩」と翻訳されており、そこからつけられたニックネーム。母のような温かい雰囲気とリーダーシップが共通点とされている。
リザーブも含めて5人全員が金。海外ではスキップの名前からチーム名をとるために「チーム金」だ。韓国は国民の約20%が金の名字を持つが、韓国人以外から「家族なの?」と聞かれて困っていたという。そこで13年の海外遠征中の朝食で食べ物の愛称をつけた。
●スキップの金ウンジョン=アニー(その時食べていたヨーグルトの銘柄)
●サードの金ギョンエ=ステーキ(肉が好き)
●セカンドの金ソンヨン=サニー(目玉焼きのサニーサイドアップから)
●リードの金ヨンミ=パンケーキ(その時食べていたから)
●リザーブの金チョヒ=チョチョ(名前とチョコレートを連想させる言葉)
「チーム金」は全員が韓国南東部の慶尚北道義城郡出身。名産のニンニク畑に囲まれる静かな町でカーリングにかけて「ガーリックガールズ」と呼ばれる。
世界選手権の最高成績は昨年の6位。大会中は携帯電話を金ミンジョン監督に預けて競技に集中。この日は本番会場で練習。「メガネ先輩」らは「ごめんなさい」とコメントしなかったが、同監督は「日本は強くて明るいチーム。試合で1回負けるのはよくあること」と黒星を気にしていない様子。タマネギの産地、北海道北見市からやってきたカー女にリベンジする。
(2018年2月23日付日刊スポーツ紙面掲載)