【桃園(台湾)11日=鎌田良美】ハオツー! 台湾遠征中のロッテ井上晴哉が桃園で一番おいしいとうわさの「永川牛肉麺」で名物の牛肉麺と絶品の小籠包3人前をぺろりと平らげた。「小籠包、間違いないですね。食べた瞬間、皮が破れて肉汁がうまい」と舌鼓。ラミゴとのナイター前に英気を養った。

大量の小籠包と牛肉麺に囲まれてうれしそうなロッテ井上(撮影・鎌田良美)
大量の小籠包と牛肉麺に囲まれてうれしそうなロッテ井上(撮影・鎌田良美)

来季は体重133キロの新外国人バルガスの加入が決まっており、114キロ砲が目指すはバルガス超え? …さすがに20キロは食べられない。が、計247キロの大砲コンビ結成には「おもしろいじゃないですか」と笑う。一塁か指名打者というポジションかぶりも「いつも外国人と争ってますし。何番でも役目は変わらないですけど、4番を打つ気で頑張ります」と定位置を譲る気はない。

小籠包にかぶりつき、肉汁に「アチッ」と顔をしかめるロッテ井上(撮影・鎌田良美)
小籠包にかぶりつき、肉汁に「アチッ」と顔をしかめるロッテ井上(撮影・鎌田良美)

初めてシーズンを完走し、残した成績は打率2割9分2厘、24本塁打、99打点。いずれも自己最多で「出来過ぎ」とも思う。ただ「打点はチームに貢献した数字。100打点はいきたい」。99という数字にハングリー精神を刺激された。この日の試合も4回2死一塁から左中間への適時二塁打で打点1を記録。「負けている時こそ役割を果たさなきゃ」と、今季最後の対外試合で4番の仕事をした。

来季ZOZOマリンには「ホームランラグーン」が新設され、外野フェンスが最大4メートル前に出る。過去フェンス直撃打や強風に戻された打球も多かった。「もし今年あったら30本いったかも。球場が狭くなるし、前年の成績は超えたいですね」。アジャのおなかと目標が、大きくふくらんだ。

(2018年11月12日付日刊スポーツ紙面掲載)