毎年、新しい食べ物が流行する米ロサンゼルス(LA)で、今年最も注目されたのは全米でブームを巻き起こしている食物由来の代替肉だけではありません。2018年を代表する5つの食品を紹介します。日本でもブームになる日が来るかもしれませんね。
①だしスープ
オーガニック野菜や肉、栄養価の高い食材を使った市販のスープは、その手軽さと栄養面から大流行。肉や野菜をじっくり煮出した「ボーン・ブロス」と呼ばれるだしスープには、たっぷりとエキスが溶け込んでいる。チキンやビーフ、ビーガンなどの種類があり、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルや、ゼラチンやコラーゲンも豊富なため、健康だけでなく美容にも効果があると言われている。
また、見た目はジュースにそっくりなボトル入りのスープドリンク「ズッパ」も大人気。ジュースより糖分が低く、スープより塩分が少なく食物繊維が豊富ということで話題を呼んだ。
②チャコール(活性炭)
食用活性炭を使った真っ黒なフードは、その見た目からSNSでも一世を風靡(ふうび)した。炭の効果で体内の有害物質を排出し、血液の循環を良くしたり、代謝を上げたりというデトックス効果が期待されている。
パウダー状の炭を使った「チャコールアイスクリーム」や「チャコールティー」、真っ黒なマカロンや真っ黒いワッフル、まるで焦げてしまったかのように見える真っ黒なピザ生地、炭を練りこんだバンズを使ったハンバーガーなどさまざまな食品が登場した。
③エディブルフラワー(食用花)
ハイビスカスティーやラベンダーアイスクリームなど、食用花の色や香りを食品に取り入れるのが大流行した。英国のヘンリー王子とメーガン妃の結婚式で出されたロイヤルウエディングケーキには、日本では「ニワトコ」の名で知られるエルダーフラワーが使われていたことから、エルダーフラワーを使ったカップケーキなども人気となった。
④インスタントラーメン
LA市内にもたくさんのラーメン店があり、いまだラーメン人気は健在。今年はついに自宅で作って食べる時代に突入した。スーパーマーケットには色々な種類のインスタントラーメンが並び、中にはモロヘイヤ入り麺やシイタケ入りラーメンなどヘルシー志向を意識した商品も。また、冷凍のでき合いラーメンも売られている。
⑤モリンガフード
スーパーモデルのミランダ・カーも愛用するスーパーフードとして注目されるモリンガ。インド原産のワサビノキ科の植物で、「奇跡の木」とも呼ばれている。ホウレン草の3倍の鉄、赤ワインの8倍のポルフェノールなど90種類もの高濃度栄養素を含み、美肌効果や便秘解消、炎症を抑える効果などがある。粉末や栄養補助食品のバーやドリンクをはじめとする食品だけでなく、サプリメントや化粧品まで幅広いジャンルで商品が販売されている。
【ロサンゼルス・千歳香奈子通信員】