今年はどんな食べ物が流行するのでしょうか。料理動画などを配信するTastemade Japanが、2019年フードトレンドの予測・分析を行いました。
日本では2017年にはパクチー、昨年は花椒(ホアジャオ)が流行しました。刺激的でインパクトのある食材や調味料が人気を集めていますが、同社が今年注目する1つ目は「ハリッサ」。生の唐辛子をベースに、オリーブ油やニンニク、コリアンダーなどを組み合わせた調味料で、辛さだけではなく香りも楽しめるのが特徴です。地中海料理に欠かせない存在で、パスタ、クスクス、トマト煮込みをはじめ、ローストした肉や魚に添えたり、トーストしたパンに塗ったりと、シンプルな料理でも楽しむことができるのも魅力です。
2つ目は「ラタトゥイユ」。日本でもヘルシー志向や健康への意識が高まっていますが、フランスの家庭料理であるラタトゥイユは最近、ニューヨークやロサンゼルスなどでヘルシー志向の若者を中心に人気を集めています。そのまま食べるのはもちろんのこと、クロワッサンやサンドイッチにはさんだり、オムレツや肉料理にかけたりと、さまざまなアレンジが楽しめる点もうれしいポイントです。
3つ目は「ルビーチョコレート」。ダーク・ミルク・ホワイトに続く新しいフレーバーのチョコレートで、着色料を一切使っていないにもかかわらず、天然のルビーカカオにより鮮やかなピンク色をしているのが特徴です。日本の食品メーカーからもルビーチョコレートを使用したお菓子が続々と登場しており、今年のバレンタインデーにブレイクしそうです。
4つ目は、海外で注目を集めている日本の「WAGASHI(和菓子)」。人気の理由は、抹茶やあずきといった和の素材ならではのやさしい味わい。さらに、日本人の細やかさがあらわれた「アート」な見た目も注目を後押ししています。現在はこのWAGASHIブームが日本に逆輸入されつつあり、店舗で販売されている和菓子だけでなく、家庭で手作りしたオリジナルの和菓子をインスタグラムで披露する人も増えてきています。
最後は「タコス」。ワンハンドで手軽に楽しめるファーストフード的なメニューとして知られていますが、最近では素材にこだわった本格的なメニューを提供する店舗も増えてきています。また、定番の「メキシカンタコス」だけでなく、小さめのトルティーヤで具材をまいた後にカラリと揚げた「タキートス」や、スクランブルエッグやベーコン、ビーンズなどをまいた朝食用の「ブレックファスト・タコス」、フルーツ、生クリーム、アイスなどを組み合わせた「デザート・タコス」なども登場しています。