<センバツ高校野球:東邦6-0習志野>◇3日◇決勝
東邦ナインには最強の験担ぎがあった。「対戦校の地元のご当地グルメを試合前日の夕食で食べると勝つ」というものだ。
始まりは10月下旬だった。森田泰弘監督(59)らが訪れた伊勢神宮の外宮のたまたま入った店で「勝ちま栗」という栗を発見し、購入したことがきっかけだった。その後、栗を食べたナインは三重県で行われた東海大会で、三重代表の津田学園を撃破し、見事優勝した。
「食べて飲み込む=勝つ」という験担ぎ。センバツが始まってからは、東邦OBで同校の遠征などを担当する旅行会社のスタッフが、用意したご当地グルメを食べる内容にアレンジした。
センバツ全5試合は、以下のラインアップ。
・初戦の富岡西(徳島)戦=鳴門金時サンドクッキー
・2回戦の広陵(広島)戦=もみじまんじゅう
・準々決勝の筑陽学園(福岡)戦=二○加煎餅(にわかせんぺい)
・準決勝の明石商(兵庫)戦=明石焼き
・決勝戦の習志野(千葉)戦=ぴーなっつ最中
“勝負メシ”のおかげもあってか、平成最後の甲子園王者に上り詰めた。東邦Vの方程式だった。
(2019年4月3日、ニッカンスポーツ・コム掲載)