まだ食べられる食品が廃棄される「フードロス」の問題は、飲食店だけでなく家庭でも例外ではありません。食べ物をむだにしてしまうことに大多数の人が罪悪感を抱きながらも、「量が多くて使い切れない」「使い方が分からない」などの理由で食材を余らせ、廃棄していることが、料理写真共有アプリ「SnapDish」を運営するヴァズの調査でわかりました。

調査対象となったSnapDishユーザー403人のうち、食材を使い切れず捨てることに「とても抵抗を感じる」と回答したのは73%。「やや抵抗を感じる」と合わせると96%となっています。

余らせがちな食材は、「野菜・果物」が最多の71%。以下は「簡便調理用の合わせ調味料」(31%)「牛乳・乳製品」(15%)「基礎調味料(塩、砂糖、味噌など)」(11%)と続き、品質の劣化が早い生鮮品や、一度に使う量が限られる調味料類などが上位にあがりました。

よく余らせる食材ジャンル(ヴァズ調べ)
よく余らせる食材ジャンル(ヴァズ調べ)

余った食材を廃棄する理由は「品質が劣化したから」(69%)「消費期限を過ぎたから」(50%)「量が多かったから」(28%)が上位でした。

余らせる理由(ヴァズ調べ)
余らせる理由(ヴァズ調べ)

また、食材を余らせる具体的な理由については、

・大根を1本単位で買ったり、白菜を丸ごと買ってしまうので食べきれない(千葉県・60代・女性)
・お好み焼き粉、ジャムなど、量が多い。なかなか作らない料理のために購入して結局少ししか使わないで期限が切れてしまう(東京都・20代・女性)
・スイートチリソース、ディップソースなど、使い道が分からなくずっと冷蔵庫に入っていて気づいたら腐っている(北海道・20代・女性)

など、「量が多くて使い切れない」「使い方が分からない」といった声が多くあがりました。