3大会連続でW杯に出場している日本代表DF長友佑都(32=ガラタサライ)が20日、都内で著書「長友佑都のファットアダプト食事法」の発売記念トークショーを行い、南米選手権ブラジル大会の若き日本代表にエールを送った。
1次リーグ初戦のチリ戦は0-4で完敗したが、第2戦のウルグアイ戦は2-2と勝ち点をもぎとった。長友は「初戦を見た時は、フィジカル面、アジリティー、パワー、スピード。すべてにおいてチリの方が明らかに上で、まだまだ日本は世界のトップレベルには遠いなと。ウルグアイ戦でまた、違ったサッカーを見せていた」と率直な感想を述べた。続けて「引き分けでいい試合をしたで終わってほしくない。僕らはああいう勝負に勝っていかないと上には行けないので。引き分けには満足せず、次の試合に勝ってグループリーグを突破してほしい」とエールを送った。
ウルグアイ戦ではMF三好康児(22=横浜F・マリノス)がA代表初先発で2得点を挙げ存在感を示した。2列目には南野、堂安、中島、久保と若手が次々と頭角を現している。長友は「前線はすごく激しい競争だなと。後ろも若い選手が頑張ってますし。僕自身も気は抜けない。次の代表で、長友いらない、と言われないように頑張らないと」と気を引き締めた。
目標を22年のW杯カタール大会出場を明言し、夢として「W杯優勝」「欧州CL優勝」を描く。ライバルについて問われると「僕のライバルは自分。自分自身に勝てないと、4回目のW杯は絶対に達成できない」と真剣な表情で自らに言い聞かせた。
トークショーでは、3年前から始めた食事法について熱く語った。筋肉系のけがが続き「このままでは、30歳を超えて現役は続けられない」と危機感を抱いていたところ、専属シェフの加藤超也氏と、北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟氏と出会い、糖質量を管理し、脂質とタンパク質を十分に摂取する同食事法に出会った。
長友は「悩まされた筋肉系のけががなくなっただけで大きい。実際のコンディション、体の状態もすごくいいし、私生活でも眠気がきていたものがなくなって、プレー以外にもいい部分があった」と話した。【岩田千代巳】
(2019年6月22日、ニッカンスポーツ・コム掲載)