<夏の高校野球地方大会(3)>

高校野球地方大会が各地で開幕。球児たちの熱い戦いが始まりました。甲子園の大舞台を目指し、食トレ、増量などに励んでいるチームをまとめました。

北北海道・旭川大高

旭川大高対帯広北 4安打2四球2失点で完投勝利を挙げた旭川大高先発の杉山(撮影・浅水友輝)
旭川大高対帯広北 4安打2四球2失点で完投勝利を挙げた旭川大高先発の杉山(撮影・浅水友輝)

背番号10の杉山大晟投手は、入学時に約100キロあった体重を、強豪校の厳しい練習に食らいつき約20キロ減量。現在は身長180センチ、体重82キロで体のキレが格段にアップしたそうです。

南北海道・札幌創成

札幌創成対知内 力投する札幌創成先発の竹内(撮影・佐藤翔太)
札幌創成対知内 力投する札幌創成先発の竹内(撮影・佐藤翔太)

エース竹内投手は、冬場に元中日の遠田監督と一緒に筋トレに励み、体重を15キロ増の80キロに増量。球速も12キロアップの145キロまで伸ばしました。

栃木・宇都宮商

栃木商対宇都宮商先発し力投する宇都宮商・高根沢(撮影・佐藤勝亮)
栃木商対宇都宮商先発し力投する宇都宮商・高根沢(撮影・佐藤勝亮)

キュウリの千切りが得意という、背番号1の高根沢元投手(3年)。手先が器用で制球は得意としていましたが、高校入学時から10キロ増量し、球速も19キロ伸びて139キロになり、さらに自信がついたようです。

神奈川・横浜

横浜対法政二 力投する横浜先発の松本(撮影・鈴木正章)
横浜対法政二 力投する横浜先発の松本(撮影・鈴木正章)

2年生の186センチ左腕・松本隆之介投手は、大船渡・佐々木朗希投手から「体重を増やしたほうがいい」とアドバイスを受け、昨冬から5キロ増の78キロにアップ。その成果もあり、今年6月には自己最速の147キロをマークしました。

茨城・下妻一

高校野球茨城大会3回戦 境対下妻一 7回裏下妻一1死一、二塁、古谷は内野安打を放つ(撮影・倉田祥太)
高校野球茨城大会3回戦 境対下妻一 7回裏下妻一1死一、二塁、古谷は内野安打を放つ(撮影・倉田祥太)

パンケーキ好きの古谷一貴内野手(3年)は、部の食トレで過度な糖質摂取を控えているため、食べずに我慢の日々を送っています。夢にも出てくる大好物が、貴重打を放ったこの日は、ボールまでパンケーキのように大きく見えたそうです。

岩手・大船渡

大船渡対遠野緑峰 力投する大船渡先発の佐々木(撮影・河野匠)
大船渡対遠野緑峰 力投する大船渡先発の佐々木(撮影・河野匠)

日本中の野球ファンから注目の大船渡・佐々木朗希は、牛乳や海藻を多く取らせたわけでもないのに小6で168センチ、高3で190センチに成長。名将の「牛理論」を聞いた母陽子さんは「いいこと聞きました。これからは飲ませます」と話したそうです。