イートイン? それともテイクアウト? 飲食料品を店内で飲食するか持ち帰るかで販売価格が異なる軽減税率制度の導入が混乱を招いています。消費税増税前の9月にマイボイスコムが行った調査では、テイクアウトを「週1回以上」する人は2割弱でしたが、さらに2割強の人が今後、外食を控えようと考えていることがわかりました。
この調査は10~70代の男女1万236人を対象に9月1日~5日の期間に実施。ファストフードや弁当、惣菜など家庭外で調理された食品を購入して家や職場で食べる「中食」を利用する人は、「よく利用する」「ときどき利用する」を合わせて5割強でした。女性10~40代では各6割強で、他の層よりやや高くなっています。
また、直近1年間に、店内で飲食できる店舗でテイクアウトを利用した人は全体の7割強。テイクアウトの利用頻度は「月に2~3回」「月に1回程度」「2~3か月に1回程度」が各2割のボリュームゾーンで、週1回以上の利用者は2割弱となっています。
テイクアウトをする理由の上位は、「リラックスして食べたい」「時間がない、食事を早く済ませたい」「すぐには食べない、後で食べる」「家での食事・おやつの一品にする」など。テイクアウト利用頻度が週1回以上の層では、「時間がない、食事を早く済ませたい」「ひとりで食事をする」の比率が高くなっています。
今回の消費税増税にともない導入された軽減税率制度では、テイクアウトは軽減税率8%の対象ですが、外食は標準税率の10%。コンビニ等のイートインスペースで飲食する場合も“外食”となります。今回の調査で、2割強の人が今後「中食」の利用頻度が「増える」「やや増える」と回答しており、消費税対策として外食を控える人が増えそうです。