巨人投手史上最高の500%アップを勝ち取った。

高木京介投手(30)が28日、東京・大手町の球団事務所で契約交渉を行い、2500万円増の年俸3000万円でサイン。今季は中継ぎとして55試合に登板し、3勝1敗、防御率3・83。入団以来最高年俸に「キャリアハイの55試合を投げられたのは来年に生かしたい」と手応えを感じ取った。

契約更改を終え会見する巨人高木京介(撮影・滝沢徹郎)
契約更改を終え会見する巨人高木京介(撮影・滝沢徹郎)

タフネス左腕としてブルペンを支え、5年ぶり優勝の立役者になった。昨年のオフから本格的にウエートトレーニングを取り入れ、食事もタンパク質、プロテインを積極的に摂取。「体重は7、8キロ。最大で10キロぐらい増えた」と肉体改造に取り組んだ。瞬発系のトレーニングで増量した体に切れを出し、球速アップを結果につなげてきた。

「負けない男」としてプロデビューから歴代最多の連続無敗試合記録を更新してきたが、165試合目の6月14日の日本ハム戦で途切れた。「負けてないことで、いじられていたので、ようやくいじられなくなった」と肩の力も抜けた。オフ期間は、母校の国学院大などで自主トレを行う予定。「久しぶりにリーグ優勝を経験させてもらって、すごく感動した。今年達成できなかった日本一を達成したい。1試合でも貢献するのが来年の目標」とチームの勝利を追い求める。

(2019年11月28日、ニッカンスポーツ・コム掲載)