ソフトバンク中村晃外野手(30)が「143試合&出塁率4割」を今季の目標に掲げた。13日、長崎県営野球場で行っている自主トレを公開した。
昨年、自律神経失調症から復活したヒットメーカーは今季への決意として「全試合に出場することと、出塁率は高めていきたい。4割は達成したい」と16年にマークした143試合全試合出場と、出塁率のシーズン自己最高4割1分6厘の同時復活に全力を注ぐ。
全試合出場のために体作りを見直した。トレーニングについては「ほぼほぼ、お尻と股関節の強化のメニュー」をこなす。「ウエートトレーニングは昨年途中から基本的にやめて、今は動き重視に可動域を狭くしないようにトレーニングしている」という。また食事に関しても専門業者と契約して自主トレから本格的に「食トレ」も挑んでいる。「昨年6月に血液検査した結果を受けてメニューを決めてもらっている。体重管理もできるし、今は動きもいいし結果は出てきている」と満足している。
バレンティン加入などで外野手争いも厳しいが「若い時に初めてレギュラーを取りにいった時みたいな気持ちにならないとダメだと思う」と初心にも戻ることも強調した。さらに「打撃面ではヒットを打つ確率とボールを見極める確率を高めていきたい」と出塁にもこだわる。
選手会長1年目で「裏方的な役割に徹したい」と意気込む一方で「同時に、もう1度、自分のことをしっかり大事にしていきたい」とキッパリ。華麗なヒットマン復活はもうそこまできている。【浦田由紀夫】
(2020年1月13日、ニッカンスポーツ・コム掲載)