【チェンマイ(タイ)20日=西塚祐司】北海道コンサドーレ札幌のMF白井康介(25)が、移籍3年目で初の開幕スタメンを誓った。チームはオフ明けの20日、2部練習を行った。昨年は夏以降からスタメンに定着した白井は「今年は最初から試合に絡めるように頑張りたい」と意欲を見せた。

ペトロビッチ監督の前でプレーする札幌MF白井(撮影・西塚祐司)
ペトロビッチ監督の前でプレーする札幌MF白井(撮影・西塚祐司)

戦術の理解が深まり、自信を見せる。移籍1年目の18年はリーグ戦で10試合、合計321分間。昨年は23試合、1291分間と出場時間が約4倍に増えた。ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)の意図をくめるようになり、持ち味のドリブルを発揮できている。「去年以上の結果をすべての面で残したい」とさらなるステップアップを目指す。

ボールを奪いに行く札幌MF白井(右)(撮影・西塚祐司)
ボールを奪いに行く札幌MF白井(右)(撮影・西塚祐司)

出遅れた分を取り戻す。発熱や下痢に見舞われ練習を休み、この日は5日ぶりに合流した。タイキャンプ2年目の慣れから油断した。「タイ料理を食べ過ぎたり、生野菜にチャレンジしたのが良くなかった」。オフ期間もシーズン中と変わらず筋力トレーニングを継続した。「結構ガッツリやって良い準備をしてきた。体調を崩したのはもったいないが、貯金があります」。23日の蔚山現代(韓国)との練習試合で、休んだ分を取り返しアピールする。

昨年12月には16年に結婚した妻と挙式した。「また改めて頑張ろうという気持ちになりました」。心身ともに充実したアタッカーが、開幕から全力で駆け抜ける。

(2020年1月20日、ニッカンスポーツ・コム掲載)