楽天牧田和久投手が“日米ハイブリッド進化”を遂げる。19日、仙台市の楽天生命パークで自主トレを公開した。西武から17年オフに米大リーグのパドレスへ移籍。3年ぶりの日本球界復帰を新天地で迎え「戸惑いもありますけど、マイペースに自分のものが出せたら」と自然体でアジャストする。
まずは米国化した体を、日本仕様へ変える。渡米前は87キロも、現在は93キロ。米国では一般的な登板後の筋力トレーニングに加え「自分が思っていたLサイズと違うサイズが来たりした」と想像以上に盛られたフライドポテトやコーラなど食生活の変化も影響した。ベスト体重の85キロを目指し「アメリカンボディーというか若干体が重い。食生活、トレーニング方法を変えていかないと」と模索する。
技術面では米国流を続ける。キャッチボール前に「PLYOBOMB」と呼ばれる100グラムから1キロまで5種類の球をたたきつけた。球速アップが狙いで、投球動作の中で筋力を向上させる。「まだ実感はない」と話すが、辛抱強く取り組む。
年明け5日からは10日間、球界最年長42歳の阪神福留のハワイ合同自主トレに参加。過酷なトレーニングをともにし「しっかりとした気持ちと目標があれば年齢は関係ない」と感銘を受けた。今年で36歳。年男のサブマリンが臨戦態勢を整える。【桑原幹久】
(2020年1月19日、ニッカンスポーツ・コム掲載)