阪神の馬場皐輔投手(24)が、インフルエンザや新型コロナウイルスによる肺炎の感染を防ぐため徹底した健康管理を実行中だ。

笑顔でノックを受ける馬場(撮影・前岡正明)
笑顔でノックを受ける馬場(撮影・前岡正明)

兵庫・鳴尾浜で自主トレ後、フル装備とも言える予防方法を明かした。まずは「体自体のパフォーマンスがいい状態だったらフォームも安定して、ボールが指に(うまく)かかる」と力説。自宅には寝室とリビングに1台ずつ空気清浄機を設置し、加湿器も備えて湿度を65~70%に保つよう心掛けている。理想とされる50~60%よりやや高めの設定で、のどの乾燥を阻止し「加湿っていいらしいです。乾燥するとやっぱだめです」とこだわりをみせた。受験シーズン真っただ中の学生たちにも手本となりそうだ。

打つ手はまだまだある。毎朝、便秘解消やデトックス効果があるさゆや、腸内環境を整え、免疫力を高める効果があるとされる乳酸菌飲料「R-1」を飲む。練習中には「BCAAサプリメント」で必須アミノ酸を注入し、疲労回復も図っている。「体の調子が悪いと力をパフォーマンスに変えられないし、軸もぶれる」。

睡眠時には足元に湯たんぽを置いて体を冷やさない。二の矢、三の矢で健康を維持している。「そういう積み重ねが体の状態の波を作ると思う」。仙台大からドラフト1位で入団した18年の新人合同自主トレでは、体調を崩して別メニューを余儀なくされたが、3年目の馬場には高いプロ意識がある。

ブルペンに入る阪神馬場(撮影・清水貴仁)
ブルペンに入る阪神馬場(撮影・清水貴仁)

この日はブルペンで真っすぐのみを40球投げ込んだ。「動作の中で上下バラバラになるとだめ。まずはしっかり球を一定させる」。フォームの調整を重ね、今後は球数を増やしていく。春季キャンプは入団年から3年連続で1軍メンバーに選ばれた。悲願のプロ1勝をつかむため、盤石の健康管理で1軍キャンプ地の沖縄・宜野座に乗り込む。【只松憲】

(2020年1月25日、ニッカンスポーツ・コム掲載)