大相撲初場所で史上2人目の幕尻優勝を飾った徳勝龍(33=木瀬)が3日、母校の近大に凱旋(がいせん)した。
東大阪にある校内で優勝報告会が行われ、在校生ら約1000人が集まった。重量47キロ、時価約30万円の近大マグロを贈られ、「マグロが意外に大きかった。どう食べるか、悩んでます」と笑顔で話した。
1日に地元の奈良に戻り、2日は初場所中に亡くなった近大相撲部監督の伊東勝人さん(享年55)の自宅に赴いた。「線香をあげさせてもらって、優勝できましたと、いい報告ができました。本当は顔を見て、いろいろと話したかった。今の自分があるのは監督のおかげ。監督がいなかったら、近大にも行っていなかった。感謝しかないです」。
初場所後、祝いの行事で多忙を極めたが準ご当地、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)へ気持ちは向いている。「次は横綱、大関、三役と当たると思うんで、しっかり準備して大阪の土俵で暴れられたらと思います」。この日夜には帰京。5日か6日から、東京の部屋で稽古を再開する予定だ。
(2020年2月3日、ニッカンスポーツ・コム掲載)