アーチェリー女子日本代表の早川漣(32=デンソーソリューション)が、夫の食事サポートで東京オリンピック(五輪)代表を入りを狙う。

代表合宿に臨む早川漣(左)と杉本智美(撮影・平山連)
代表合宿に臨む早川漣(左)と杉本智美(撮影・平山連)

昨年8月にJOCエリートアカデミーの金星辰コーチ(30)と結婚。以前から交際していた金コーチの栄養指導で体重増加につなげた。3日に都内で代表合宿が始まり、代表入りへ自信をのぞかせた。

ロンドン五輪以来のメダル獲得へ、夫婦の力で選考会を勝ち抜く。競技力向上のため、夫と力を合わせ2年間で10キロ増加を目指した。夫が作るプルコギなどの肉料理を食べて、目標をクリア。夫の金コーチは「れんちゃんが、もっと上にいく選手になって欲しかったから」とサポートを惜しまなかった。アスリートとしてはきゃしゃタイプだったが、見違えるほどの肉体に仕上がった。

ただ、筋肉の衰えは日々感じている。以前故障した右肩の違和感を、練習中感じることも少なくない。体がついてこないことが増えたが、その分を経験で補う。「頭で理解している分、修正能力は以前よりも高い」と自信を持つ。

2014年に一時競技を退いたが、東京五輪目指そうと17年に現役復帰。昨年11月の1次選考を突破し、2次選考に進む8人に選ばれた。園田ら若手の台頭もあるが、譲るつもりはない。周囲の期待を励みに、五輪代表の座を目指す。

(2020年2月3日、ニッカンスポーツ・コム掲載)