「漬物」は保存のきく発酵食品で栄養価も高く、日本では副菜として古くから親しまれてきました。しかし近年では家庭で漬ける機会が減り、8割強の人が自宅で食べる漬物は市販のものを購入していることが、マイボイスコムの調査でわかりました。

全国の10~70代の男女1万305人を対象に実施した調査で、漬物を「好き」だと回答したのは7割強。10~30代では各6割強ですが、高年代層で高い傾向がみられ、60・70代では8割弱となっています。

漬物を食べる頻度は「週に2~3日程度」がボリュームゾーンで、週1日以上食べる人は6割弱。2005年調査時には、「ほぼ毎日」食べる人が約3割で最も多く、週2~3日以上食べる人は7割弱でしたが、以降の調査では毎回減少しています。

マイボイスコム調べ
マイボイスコム調べ

自宅で食べる漬物の準備方法について、最も多かった回答は「市販の漬物を購入する」で8割強。次いで「市販の漬物の素を利用して自宅で漬ける」「調味料や漬け床を調合して自宅で漬ける」が各2割で続きました。「調味料や漬け床を調合して自宅で漬ける」という人は05年調査時の32.1%から10ポイント以上減少しています。

また、「自宅では食べない」という人は4.8%で、05年調査時の1.1%から4倍以上の増加となっています。

マイボイスコム調べ
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なお、全国的に最も好まれている漬物の種類は「浅漬け」「たくあん」で、各5割強。以下は「キムチ」「塩漬け」「ぬか漬け」「白菜漬け」「梅干」が各40%台でした。地域差もあり、東北では「塩漬け」「からし漬け」「いぶりがっこ」、九州では「高菜漬け」の比率が高くなっています。「ぬか漬け」は関東で高く、北海道や東北で低い傾向です。