<巨人紅白戦:紅組4-2白組>◇9日◇サンマリンスタジアム宮崎

良質な血液が宿った。紅組2番手で登板した巨人古川侑利(24)が、グルテンフリーに取り組んだ体で2回完全投球。1回無失点だった4日の紅白戦に続きアピールした。「もう少しスピードがほしいので、第3クールでしっかりやりたい」。持ち味は強い直球で、紅白戦での最速は145キロ。平均140キロ台後半を目指す。

紅白戦 3回からマウンドに上がった紅組古川(撮影・たえ見朱実)
紅白戦 3回からマウンドに上がった紅組古川(撮影・たえ見朱実)

白組対紅組 4回裏を3者凡退に抑えた古川(右)は田中俊とタッチをかわす(撮影・河野匠)
白組対紅組 4回裏を3者凡退に抑えた古川(右)は田中俊とタッチをかわす(撮影・河野匠)

23年目の真実が明らかになった。昨季、24歳の誕生日を迎える前の7月に楽天からトレードで加入。移籍時のメディカルチェックでアレルギー検査を受けた。結果はまさかの小麦アレルギー。「23年間生きてきて初めて知りました」と驚いた。現在はエース菅野やトレーナーに助言を仰ぎ、食事から小麦を排除。「佐賀牛とか食べてます」と国産にこだわり良質な肉を摂取することで体質改善をはかった。「オープン戦でもアピールして開幕1軍に入りたい」。先発、中継ぎどちらもこなせる右腕がチームの血肉となる。【久永壮真】

(2020年2月9日、ニッカンスポーツ・コム掲載)