新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、飲食業界では利用客の減少により休業したり、テイクアウトサービスを導入するなど、対応に追われています。回転寿司でも回転レーンによる商品提供を中止する店が増えていますが、回っているネタを食べる人は少数派であることが、マルハニチロの調査でわかりました。
この調査は、月に1回以上回転寿司店を利用する15歳~59歳の男女3000人を対象に、2020年3月3日~3月9日の期間で実施されました。
人気店では、入店時に順番待ちをするケースも少なくありませんが、現在はほかの利用客との間隔が近くなる行列や店内の混雑は感染リスクを高めるとして懸念されています。この調査時には、回転寿司店に行く際に「ネットやアプリで順番予約をしてから行くことが多い」と回答した人は48.0%。「順番予約をせずに行くことが多い」(51.9%)を下回りました。
回っているネタと注文して握ってもらうネタのどちらを多く食べるか、との質問で、「注文して握ってもらうネタ」と回答したのは73.8%。「回っているネタ」(26.3%)を大きく上回りました。男女別にみると「注文して握ってもらうネタ」と回答した人の割合は、男性67.9%、女性79.5%と、女性のほうが11.6ポイント高くなりました。“回転寿司”とは言うものの、回転レーンを積極的に利用する人は意外にも少数派のようです。
また、子どもを連れて行く場合にうれしい店のタイプは、「タッチパネルで注文できる」「テーブル席がある」が各4割と高く、以下は「店内が清潔である」「サイドメニューが充実している(めん類や揚げ物など)」「順番待ちの予約ができる」などが続きました。
なお、未就学児の子どもがいる人に、子どもの“寿司デビュー”について尋ねたところ、「している」が85.0%となり、“回転寿司デビュー”についても「している」は84.2%という結果でした。